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【第1部第1章19節】Crisis Chronicles
2024/12/15
二人は少しの時間を消費して作戦会議を行った。 それからすぐ黙々と二人で作業を始め――そして、終(つい)にそれは完成した。 そして、終(つい)にそれは完成した。 「これで通用しなかったら俺達は本 ...
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【第1部第1章18節】Crisis Chronicles
2024/12/15
ルイとニーナは手傷を負い、支え合い、森中を迷いながらも、途中で見つけた別ペアのマーカーが生む光点を追いながら森を出ようとしていた。 今までの三回の戦闘で魔力も武器も医療キットもほとんどを使い果たし ...
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【第1部第1章17節】Crisis Chronicles
2024/12/13
「よし、もう15分も経った。ルーチェ、後方支援は任せた。」 「了解です。装填する魔弾は『溶解弾(メルティ・バレット)』です。」 画して骸骨公の背後から、必殺の魔弾は放たれた――。 現在、『Gu ...
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【第1部第1章16節】Crisis Chronicles
2024/12/13
ミズキが最後の連絡をしてから丁度5分後、ニーナとルイは茂みの中を早足で歩いていた。 その場所には周囲に大木が繁茂しておらず、草ばかりが生い茂った円形の広場のようだった。 「ミズキ達……もう着いち ...
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【第1部第1章15節】Crisis Chronicles
2024/12/7
画して、仲間との通信手段は絶たれ、クルス霊森の中を迷いながらも歩き続ける生者が11名。 その中でも、排除対象の背後25メートル地点までミズキとルーチェのペアは迫り、待機していた。 「ク、他はまだ ...
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【第1部第1章14節】Crisis Chronicles
2024/12/7
最後に金属棒を地面に突き立てたのはリサ、ルドル、ドリスの若手三人だった。 ルドルは茶髪でオッヅほどではないが大柄であり、他の二人の女衆をたしなめる役を自ら買って出ていた……いや、正確にはやらされて ...
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【第1部第1章13節】Crisis Chronicles
2024/12/7
――十数時間前。 クルス霊森の入り口にノルクエッジを十台ほど駐車させた『GunSlinger(ガンスリンガー)』のメンバーは装備を整えて作戦の確認を行なっていた。 巨樹の根に、ユリア以外の全員が ...
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【独り言①】分散世界
2023/4/18
『分散世界』 『自分』という認識/知覚/概念が存在している系、次元、世界、宇宙、銀河、星、国、街、肉体、心――――その全ての空間的・時間的位置には、数多の情報塊が犇(ひし)めいている。 私見だが、それ ...
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【第1部第1章12節】Crisis Chronicles
2024/12/7
「ハァ、ハァ、ハァ……」 暗闇に包まれた深い森の中を二人の少女が駈けてゆく。 ザッザッと地面と靴が擦れていく音だけが継続的に周囲に反響し、本能の奥底に据えられた恐怖を逆撫でする。 眼前には蛍光 ...
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【第1部第1章11節】Crisis Chronicles
2024/12/1
――そこは深い森の中。 目の前の光景が一般の森林のものなら猛獣や鳥の鳴き声が響きそうなものだが、そんな日常とは裏腹にこの暗い森は完全に沈黙を守っている。 その黒々とした自然の暗中に場違いな二人の ...