自作小説

【第1部第2章10節】Crisis Chronicles

 ―――――――その日、シルヴィアは父であるクラインに連れられて第8都市を歩いていた。

 何の理由があって父が都市に足を向けたのかは分からなかったが、目覚めてから数ヶ月しか経っていない私は実際に目に入る都市の近代的な街並みに心を奪われていた。

 それは仕方のない事だった。何せおよそ100日ほど、ずっとあの薄暗い建物の中から出たことがなかったから。だから今この時が、実際に外界の景色を見る初めての機会ということになる。

 そういうわけで、中心街ではなくどちらかと言えば第一産業を主としている辺境の地に関わらず、左右に忙(せわ)しなく振られる宝石のような少女の瞳にはそのどれもが新鮮に、一切の穢れ無く映り込んでいた。

 外見から伺える少女の年齢は十代前半。身に付けているフリルの付いた白いワンピースと麦わら帽子が、清潔で活発な内面を想わせる。

 月の頃は7月の中半。漸(ようや)く春の少しひんやりとした空気が抜けて、これからは夏の蒸し暑い日々が続くであろうと感じさせる暖かな朝の日差しが降り注ぐ。

 少女が早足で歩くその隣には優しげな表情を浮かべる父親。娘に負けじと歩調を速めて、彼女の麦わら帽子を追いかける。

 「おーい、シルヴィ、もう少しゆっくり歩かないか?そんな調子じゃ、すぐに疲れてしまうぞ?」

 父親の数歩前を駆けて振り返った少女は光沢を持つ長い黒髪を風に流し、屈託の無い満面の笑顔で応えた。

 「パパが遅いのよっ!まだまだ見たいものがあるんだから、ねぇ、早く行こっ!」

 大好きな父親を独り占めできるという嬉しさに少女は溌剌(はつらつ)と心を踊らせる。訊くところに依ると、あと数日もすれば妹達も目を覚ますらしい。

 そうなってしまえば、父と二人だけで過ごせる時間も自然と限られてくる。彼女達の面倒を見ることもまた長女である自分自身の役割であると、時折何かが心に語りかけてくる。

 「……ふぅ。やれやれ……まぁ、仕方ないか……」

 家族が増えていくと、シルヴィア一人に構ってやれる時間も少なくなってしまうだろう。そう思い至り、今日一日はずっと出来得る限り彼女の側にいて、一人の父親としてめいいっぱい娘の我儘を聞いてあげようと、クラインは心の中で決めた。

 ―――――――こんな機会も、もう訪れないかもしれないしな――――――………

 それからシルヴィアは父を連れて行き得る限りの場所を練り歩き、時に彼を驚かせ、時には普段の彼を識る者が想像もできないほど彼を笑わせながら、何処にでも居る普通の親子のように午前中を遊び倒した。

 日頃の全自動調理器(オートミーラー)とは打って変わって近場に見掛けた料理店に立ち寄り昼食を終えた昼下がり。

 都市を訪れた父にも当然の如く用事はあったようで、数時間程自由を行動を設けることになった。どうやら父が昔住んでいた頃の家に置いてきた忘れ物を取りに行ってくるらしい。

 本当は自分も付いて行きたがったが、なんでも最近、都市の中心部にはオバケが出て、不用心な人々を攫(さら)って食べてしまうという事件が起こっていると聞かされたので、父の希望通り数時間を自由行動で過ごし、その後、また別れた場所で集合することになった。

 別に父から怖い話を聞いて怖気づいた訳ではない……決して。もうすぐ私はお姉さんになるのだから、怖いものなど一つも無いのだ。

 そんなわけで、昼からは何の予定も立てていなかった私は家の外で初めての単独行動をすることになった。

 「さてと、まずは何をしようかなぁ~?」

 午前中は都市方面を歩き回ったから、午後は反対側に行ってみようかな……?

 そう考えたのも束の間、シルヴィアは綺羅びやかな眼を一層輝かせた。視界をほんの少し動かす度、何かしらの新しい発見が彼女の好奇心を刺激したからだ。

 彼方に見える自動ロボットが果樹園の木から美味しそうな樹の実を収穫し、傍らの籠の中へと放り込んでいる。

 他にもあちらを見渡せば、畑に何かの苗を植え付けている機械や、それを人手でやっている人達も居たりする。これはどういうことなのか?全て機械に任せたほうが楽な筈なのに、彼等は汗を流しながら、それも笑顔で農作業を続けている。

 好奇心の虜となった少女は、畑と畑の間の細い道、比較的登り易そうな山麓(さんろく)の傾斜、森の大樹が織り成す木陰の中をくたくたになるまで歩いては大冒険を繰り返した。

 目覚めてからこれが初めてだった。初めて自分で自由に行き先を決め、そこに至る過程を定め、そして辿り着いた先で何かしらの発見をしたり、そこで感じた自分だけの不思議な体験を経て特別な経験、思い出を積み重ねてゆく。

 子供の精神的な成長に必要不可欠で、とても大切な「何か」。言葉では表現しにくいそんな「何か」を、この時のシルヴィアは幼いながらもしっかりとその胸に、だが実感を伴って捉えていたのかもしれない。

 純真な心を持ちあわせて、穢れのない心でしか感じることの出来ない、子供の時にしか味わえない貴重な体験。

 後になって思い返してみても、この時に感じた不思議な気持ちが何だったのか、それを上手く頭の中でまとめることは出来ないだろう。

 宛(さなが)ら世に聞く夏休みの自由研究のように、シルヴィア胸中は浮き足立っていた。興味に彩られた無垢な眼(まなこ)で、何処までも永久に広がる美しい世界の一端を切り取り、掛け替えの無い思い出として昇華する。

 いつかこの時を振り返って、妹達に聞かせてあげたいな……それか、どうせなら誰にも言わずに、自分だけの思い出にしちゃおうかな?

 そんなことを考えながら年代物の木造民家と民家の間を歩いていた時―――――――――ポツリ、と冷たい雫が空からシルヴィアの滑らかな白い手に落ちた。

 見上げるといつの間にか、太陽は薄めの雲に覆われていた。そしてまたポツリ、ポツリと空から落ちてくる水粒の量は次第に増していき、直ぐにバシャバシャというような音に変わっていった。

 「――――――すごい。すごいすごい!これが雨なのね!本当に何も無い空から水が降ってくるなんて、夢みたい!」

 少女は黒髪を振りながら、道なりに駆けた。嬉しくて仕方がなかった。4Sシステムに依る知識としてしか知らなかった雨。それが今、この身を通して知識から経験へと成り代わってゆく。

 笑顔で走ってゆく白いワンピースの少女。上機嫌で燥(はしゃ)ぐ彼女を引き止めたのは、擦れ違った老年の女性だった。

 肌には深いシワが刻まれ、三度笠のような帽子をつけて腰を少し曲げながら早足で歩いていた。きっと雨宿りの為に家に帰る途中なのだろう。

 「ちょっとお嬢さん、そんなにびしょびしょで大丈夫かい?綺麗な服が雨に濡れて台無しだよ?」

 雨を素肌で受け止めることに喜びを感じていたシルヴィアにとって、服が濡れることなど全く気にならなかった。加えて身に着けているワンピースは高撥水性仕様で乾燥しやすく、シワやシミの心配も無かった。

 しかし、一般の人がそんな状態の彼女を見てそう思わないだろうことは分かっていた。

 「え、そんなの別にいいのに……」

 「そんな格好でいたら風邪を引いてしまうよ。ウチが近いからちょっと雨宿りしていきんさい。さぁさ」

 おばあさんは少女の背中を押して近くの民家の玄関口に向かっていった。この時の気持ちに一抹の不安も無かったと言えば、嘘になるかも知れない。何せ、自分一人で言葉を交わす初めての他人なのだ。

 今までは他の誰かと話す時、傍らには必ず父が寄り添うように、私を護るように立ってくれていた。……でも、今この場に、父の姿は無い。

 人の良さそうな人には気を付けろ、とはよく言われた言葉だ。どんなに外面が良い人でも、その人が必ずしも善人で在るとは限らない――――それが父の口癖だった。

 そんな言葉を聞かされて育ったものだから、少女の瞳には困惑の色が浮かび上がった。それに最初に関わる人間第一号としては、私と年齢が離れ過ぎている。

 きっとこの人と私では、考え方も人生観も、今まで培ってきた経験も何もかもがかけ離れているだろう。この場面での正しい対処の仕方を模索することに全神経を集中させたが中々どうして、答えは得られなかった。

 そうこうしている内に、遂に玄関の前へと半ば強引に連れて来られてしまった。シルヴィアは肉食動物に食料として巣穴へと持ち帰られた小動物の姿を想像した。

 「ちょっとここで待ってな、今拭くもの取ってくるから。」

 おばあさんは家の中に入っていき、すぐに戻ってきた。既に逃げようという気すら喪失していた。シワの刻まれた細い手が少女の頭上へと伸ばされ――――思わず、涙目でグッと眼を瞑る。

 「――――ひっ!」

 フワリと、厚手タオルケットを頭から掛けられたのはその直後だった。次におばあさんはサラサラと、丁寧に私の長い髪から水分を拭き取ってゆく。

 腰が曲がって体を動かすのに不便している筈なのに、何故そこまで見ず知らずの私にここまでしてくれるのか、人と関わる事に不慣れなシルヴィアには分からなかった。

 「何で、おばあさんは私にこんなによくしてくれるの?」

 「そりゃあ、この雨の中一人で道の真ん中に立ってる子を見たら、放っておくわけにはいくまいさ。それが親切ってものだろう?」

 「……親切?」

 無意識の内にその言葉を繰り返す。何故かその音は、彼女の心の中にスゥっと溶け込んできた。言葉では形容し難い、ただ、優しさという暖かさを伴って、何処か懐かしくて心地良くて―――――……

 「そう、親切さ。人は一人では生きていけない。だから誰かに頼ったり、頼られたりして生きてくしか無いんさ。お嬢ちゃんだって、一人で生きてるわけじゃないだろう?そして誰かに優しくされた分、人に優しくできる。それが親切ってことさ。」

 「私には……まだよく分からない…………。」

 少女は初めての気持ちに惑った。心の中に突然発生したこの感覚にどう折り合いを付ければいいのか、どう扱えばいいのか、そんな事を考えていくうちに不甲斐ない自分を恥ずかしく思った。

 「そうかぁ……お嬢ちゃんには少し難しかったかもしれないねぇ。でも、いつか解る時がくるさ。お前さんが将来人を好きになって、その人に優しくしたい、大切にしたい。決して失いたくない、そう思えるようになったら、いつか私の言ったことも分かるはずさ。そして今私がしてあげた分の親切を、その人にしてあげたらええ。そしたらその人も誰かに親切してあげて、そしてまた次、また次へと親切が続いていく。そんな風に優しさが廻る世界にこのリエニアが成れると、私は信じとるんさ。おばぁのこの親切も、昔おばぁのおばぁから貰ったものだから――――次は、お嬢ちゃんが誰かにあげる番さ。」

 「うん、頑張ってみる。私、おばあちゃんがくれたこの親切を、いつか誰かに返してみせるから!」

 今はまだ解らない……けどきっといつか、この時に感じた気持ちを素直に表情に浮かばせられる事を祈って――――――少女は笑顔を返した。

 「えぇえぇ。そうなったら、このおばぁが今まで生きてきた意味も在るだろうさ……。そうだお嬢ちゃん、林檎は好きかい?」

 シルヴィアはうん、と大きく頷いた。おばあちゃんの後ろについて玄関から家の中へ上がると座布団の上に座らせてもらった。シワの深い優しい手が持ってきてくれたのは、上部が紅く、下部がまだ白というか薄緑色の林檎だった。

 ソレを見て少女は不思議そうに少し首を傾げる。今まで自分が見たことのある林檎という果物は、全て赤いものばっかりだった。

 「不思議かい?別に半熟じゃなくて、これはこういう林檎なんさ。半分赤色で半分白……『夏初め』っていう品種でね、うちのとこで採れたばかりなんさ。甘くて美味しいよぉ」

 自分も果物ナイフを取って来てテーブルの向かいの座布団へよっこらせと言いながら腰を下ろす。やっぱり曲がった背骨では日常生活に支障がありそうだった。

 「『夏初め』……?」

 「そう、夏の始まりそうなこの時期に採れるから『夏初め』。林檎の上半分は夏を、そして下半分はまだ残ってる春を表してるんさ。季節の移り変わり、それは人にだって言えることだよ。そういう意味では、お嬢ちゃんには一番似合ってるかもねぇ。子供と大人の境(さかい)。人が一番心身共に成長をする美しい季節。まぁお嬢ちゃんはまだまだ子供だけど、女の子はね、心が大人になるのは男の子より早いんさ。だからこの林檎はお嬢ちゃんの心みたいなもんさ、これから優しくて素敵な大人になっていく途中のね。」

 「わたし、成れるかな?おばあちゃんみたいに、素敵な人に……?」

 「あぁ、もちろん成れるさ。他でもないおばぁがそう言うんだから、信じたらえぇ。あんたは立派な、きっと優しい素敵な大人に成れる。それはおばぁが約束しちゃるけん。」

 おばあちゃんは器用に林檎の皮をクルクルと剥き終わって、それを六等分して白いお皿に置いてくれた。それはまだ私が感じたことの無い、夏というものの優しい匂いがしてる気がした。

 春と夏の境特有の涼しいような、温かいような風が開けていた窓から家の中に入ってきて、私の首もとをくすぐり、全身を包んでいった。目の前のおばあちゃんのことも、きっと同じように包んでいったはず。

 外の雨はいつの間にか止んでいて、雲の間から太陽の光が周囲の畑や田んぼを照らしていた。鳥の澄んだ鳴き声が近くの山から聞こえていた。

 窓ガラスから、空に虹がかかっているのが見えた。七色を束ねた流線が、何処までも果てし無く続いている。

 雨に続いて虹さえも視られた今日のこの日は幸福だったと今、今度こそ胸を張って信じられる。あの虹の先は……幸福な明日に続いているのだろうか?

 「……そっか。それなら、信じる。」

 そう言って食べた『夏初め』は少し固かったけどとても甘く、口の中をすっきりさせるような優しい風味が拡がった。これがきっと大変な思いをしながら、この人が一生懸命育てた林檎の味。

 ――――――――おばあちゃんの親切は、この林檎にも伝わってたんだね…………。

 六切れのうち、おばあちゃんが食べたのは一つだけだった。最近歯が弱くなってきて硬い果物は食べにくいらしい。そういう時はブツブツになるまで砕いてからジュースにすると言う。

 魔法を使って丈夫な腰や歯にしないのかと訊くと、何故か無言で首を振っただけだった。どうやら自然のままに生きることも、この人自身の変えようのない生き方なのだろう……。

 魔法世界。このリエニアが抱える人々は、等しく4Sシステムの恩恵を受け思考理念をある程度制御されてはいるが、それでも、どうしようもない数の人がそれぞれの信念を持って自分なりの生活を送っている。

 それを全て捻じ曲げる事は間違っている。でも、ある程度の統率は必要……かもしれない。これは私の考えではないけれど、でもそれが父の意思ならば、私は従う他に無い。

 そんな風に少し思考を脇道へと反らせていると、再度おばあちゃんから話を持ちかけられた。

 どうやら毎年この時期になると、『夏初め』をジャムにして都市で働いてる息子夫婦に贈るらしく、今も作っている最中らしい。それを手伝ってはくれないかというものだった。

 それから私は逡巡する間もなく快く頷いて、おばあちゃんと一緒に林檎ジャムを作るお手伝いをした。ジャムの作り方なんて知らなかったから、上手く出来たかはわからなかった。

 ぶかぶかなエプロンを付けて、仲良く話しながら作って、出来た頃には外は仄かに昏くなり始めていた。そろそろ、帰らなければいけない時間だった。

 「はい、これは今日ジャム作りを手伝ってくれたお礼ね。」

 そう言って、おばあちゃんは一つジャムの瓶を袋に入れて私に手渡す。作った林檎ジャムは三瓶だった。中からは明るい橙赤色の光が周囲を照らすように漏れているようだった。

 「え!都市の家族にあげるって言ってたのに、良いの!?」

 「えぇえぇ。作ってくれた残りの分で十分足りるけん、心配せんでえぇ」

 「わかった!今日は本当に楽しかった……ありがとう、おばあちゃん!」

 最後の方は少し、声が震えていたように思う。……何で……涙は、悲しい時に流れる筈なのに、今は、嬉しい筈なのに……

 「こちらこそ、今日はありがと。もう暗いから足元に気を付けてお帰り」

 しわくちゃな小さな口からは掠れた、とても優しげな声が発せられた。

 それからおばあちゃんとは手を振って別れた。何か大切なモノが、失われていく感覚。ほとんど家から出ない私はもう、あのおばあちゃんとは会うことはないだろう。

 これが出逢い……そして別れというもの。人はこれを繰り返して人生を歩いて行くんだってお父さんは言っていた。

 一緒に居たのはとても短い時間だった。でもそれ以上に、自分にとって掛け替えの無いとても大切な思い出になった。私は最後に玄関口を振り返って、流れかけた涙を堪(こら)えながら帰り道を歩き出した。

 おばあちゃんはまだ家の中に入っておらず、此方に向かってまだ手を振っていた。

 「おーい!シルヴィー!」

 夕日を背に、道の向こう側で父が手を振っているのが見えた。集合場所に居なかったから探しに来てくれたのかもしれない。

 帰り際に、今日あったことを話してあげよう。私が見たことも聞いたことも全て、それこそ呆れられるほどに……

 夕日が差した本当の空の色。この世界は、こんなに綺麗なもので溢れているなんて――――

 これから歩いてゆく道はもう、何も怖くない。光で満ちているんだろうと、そう信じて生きていくことが出来る。

 日が完全に落ちると同時、シュルルルル……と何処からとも無く遠い空に細い音が伸び、続いて快活な破裂音が響いた。

 お父さんと手をつないで帰っている途中、周囲に建物のない満天の夜空に花火が上がった。

 帰り際に父の広い背中から見えた夜景に咲く綺羅びやかな花火は、今でもこの胸の中に、幾分も色褪せずに咲き続けている。

 たとえこれから先、辛い未来が待っていたとしても、私は今この時の想い出を思い返して、頑張っていくことが出来るから―――――……。
   
 ――――再度、高く花火が打ち上がる。

 照らし出された父の悲しげな横顔はとても辛そうで、あの人をいつか、心の底から笑わせてあげたいと、私は夜天の花に願いをかけた―――――――

 シルヴィアはそっと目を開いた。

 どうやら、いつの間にか寝てしまっていたらしい。

 「懐かしい夢を見たな…………あの頃から私は…………まぁ、いいか……」

 それから少しの間眼を閉じて、余韻の中に心を沈めていった。

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